河合 俊雄 モモ。 コロナ渦中の今だからこそ【モモ(ミヒャエルエンデ作)】を読みたい

NHK100分de名著ミヒャエル・エンデ『モモ』を河合俊雄代表理事が解説します

その点は物語も同じで、「意味を知ることによる物語のおもしろさ」についても、本講の中で示すことができたらと考えています。 現代社会にも存在する「灰色の男たち」 『モモ』には現代社会への強烈な批判も含まれており、単なる児童文学の枠に収まらない作品です。

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ミヒャエル・エンデ モモ / 河合俊雄

私自身は、医療に関わって最初に没頭していたのが時間という概念で、体内時計でしたので「モモ」は事あるごとに気になる存在です。 二つめもこれに関連することですが、『モモ』には、ファンタジーの描き出すこころの深層と現実、こころの古い層と、現代のこころのあり方の対立が見られるからです。 自然とは、その二つが合致する時のことなのです。

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100分 de 名著

著者 河合俊雄 かわい・としお 京都大学教授、臨床心理学者 1957年奈良県生まれ。

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035 河合俊雄 『100分de名著 モモ』(NHK出版、2020)|IK404|note

NHK出版 書籍紹介より ある日、街はずれの円形劇場跡に住み着いた少女モモ。 仏教は、知識で理解する(世俗諦)のではなくて、実践して体験するもの(勝義諦)だといいます。

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【100分de名著】2020年7月発売の『モモ』(ミヒャエル・エンデ)で記念の100作品に到達!7月下旬より全国書店フェアも開催。

100分 de 名著• 例えば、物語の後半でジジは、モモのために残しておいた話を全部人に話してしまいます。 箱庭においては、そのシンボルとして知恵のある老人男性が出てくるのです。 作者のミヒャエルエンデの作品は「(のオリジナル)」を始め神話などと児童文学が結びついた作品が多く名言が多く残されています。 『ユング派心理療法』(、2013) 共編著 [ ]• 4月 - 1998年3月、教育学部助教授。 テキスト 河合俊雄著 2020年出版 8月の100分de名著のテーマはの『モモ』です。

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『モモ ミヒャエル・エンデ 100分de名著 「豊かな」時間とはなにか?』

・・・ここで興味深いのは、「真実は共有されないと意味がない」と結論しているのが、灰色の男たちだということです。 そんな断絶した日常のなかで、 誰かの創作した物語のみならず、 私たちひとりひとりが語る物語の癒す力、 つなぐ力について、あらためて考える機会となり、 またこれまでとは異なる、私たちの時代の物語とは何か? という大きな物語も動き出す時なのかもしれません。 24日(月曜日)が最終の4回目ですが、見れなくてもテキストを見るだけでも非常に多くの事を気付かせてくれるものでしょう。

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ミヒャエル・エンデ モモ / 河合俊雄

彼女には、人びとの話に耳を傾けるだけで、彼らに自信を取り戻させる不思議な力があった。 GAFAと呼ばれる巨大プラットフォーマーとユーザーの関係がまさにそうでしょう。 モモには、二人の親友がいた。

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